南九州の空の下、女性たちが神域で舞う未来を。
南九州には豊かな神楽文化が根付いています。しかし、「女人禁制」という地域も少なくありません。 九州北部には古い巫女舞が残る地域があり、奄美地方や沖縄はそもそも古くは女性が神職を務めていました。「なぜ、南九州では女性が舞う伝統が途絶えてしまったのだろう?」 そんな疑問を抱き、古い巫女舞の歴史を紐解く中で出会ったのが、平安の世から続く「舞楽(ぶがく)」の世界でした。
40代後半からの挑戦。身体と心が「凛」と変わる
舞楽を始めたのは40代後半。最初は片足立ちのバランスが取れなかったり、重心移動がスムーズにできなかったりと苦戦しました。 しかし「美しく舞いたい」という一心で、筋トレやヨガ、ピラティスにも励むようになり、気づけば体幹が鍛えられ、身体は引き締まり、心までが凛と整っていきました。 装束の着付け、平安の化粧、そして雅楽の演奏。知れば知るほど、自分の人生に深い教養と彩りが増していくのを実感しています。
女の子たちに「盆踊り」だけでなく「舞楽」を
神楽が女人禁制の地域では、男の子には神楽を教え込みますが、女の子は盆踊りをさせる、というところがあります。盆踊りもいいとは思いますが、伝統の継承から女の子が外されているような印象を受けていました。古来、「胡蝶」や「迦陵頻(かりょうびん)」といった舞楽は、子どもや女性に舞われてきたもので、伊勢神宮や熱田神宮など由緒ある神宮で今も巫女さんたちが舞っています。地域の男の子たちが誇らしげに神楽を継承するように、女の子たちも地域の文化の担い手になれるのではないだろうか。そのためにも、この美しく格調高い舞を、堂々と神域で舞う機会を作ってあげたい・・・次第にそう思うようになっていきました。
現在、南九州で女性の舞楽を舞える者はまだ多くありません。だからこそ、私は伝えていきたいのです。
共に舞う、仲間を募っています
「胡蝶」も「迦陵頻」も本来は四人舞です。四人で互いに配慮しながら息を合わせて舞うことができた時の爽快感は何事にも代えがたいものです。今はまだ鹿児島でしか四人舞ができませんが、これを宮崎や熊本にも広げていきたいと願っています。伝統を守ることは、自分を磨くこと。 あなたも、1300年の歴史の一部になってみませんか?